飛び込め!リゾートバイト!

リゾートバイト。それは誰もが憧れ、でもどこか踏み出せない知る人ぞ知るバイト。そんなリゾートバイトにスキル無し!コミュ力普通!意欲MAX!で飛び込んだ平凡フリーターの体験記。

リゾートバイト体験記10日目

赴任して1週間と少し。徐々に明るみになること

 

ホテル業、フロントのお仕事というのは多岐にわたるのだけれど、だいたい仕事があるのは朝と夕方から夜にかけて。ほぼほぼチェックインとアウトが業務。

 

これまでは遊撃部隊のような扱いの日勤に入っていたが、精算ができるようになったことや、案内も安定してきたことからイン、アウトの本格的な業務に着手することになる。

 

何が大きく違うといえば勤務時間だ。基本的にチェックインを受け持ったお客様のチェックアウトを見ることになるので、遅番の次の日は早番となる。なかなかきつい。

 

初めての遅番となるこの日、始業は午後一番からだった。

 

チェックイン業務はアウトや他の業務と比べるとかなり煩雑。フロント業務の苦労や大変さというのはこのチェックイン業務に凝縮されているといってもいいだろう。

 

具体的にはチェックインするお客様を受けるのは当然として、次の日の予約などを確認して各部署へ準備を促したり、自ら準備したりする。

 

学ぶことがたくさんあるし、普段の生活では触れないからイメージしにくいことをたくさん身につけることとなる。おそらく、もっとも躓きやすいポイントだと思う。

 

そうして初めての遅番でひぃひぃ言いながら頭と体をフル稼働させているところだったが、ちょいちょい目の端に気になる事象が止まる。

 

同僚(社員なので同僚と呼ぶのも恐縮だが)のLさんが、主任のTさんやOさんに怒られているのだ。空気が非常に悪い。

 

Lさんの勤務態度にも全く問題がないというわけでもないのだが、とかくTさんとOさんの怒り様は異様なのだ…注意の度を越えてる。半分発狂にすら見える。

 

仕事をしている以上、ミスはあるし、それに伴って人に責められることもある。当然のことだと思うし、わかってはいるのだけれど…この異様な雰囲気に少しずつ違和感を感じ始めていた。

 

Oさんに至っては常に高圧的だからね…え、そこ?ってところで怒ったりする。でも普段はふざけたり、人懐っこかったりする。ダブルスタンダードってやつか…

 

こりゃ~やべぇんじゃねえかなぁ…と、自分に降りかかりそうになる火の粉を避けながらその日の業務は終了させた。