リゾートバイト体験記5日目
現地入りして初めての休日
朝7時に起床。ここまで連勤だったし、張り詰めていた気も緩んでゆっくり寝ることができた。そう、今日は待ちに待った休日なのだ!
やっと覚え始めた頃に間をあけていいのかとか、そんなワーカーホリック染みた考えはどっかに捨てて、街を散策しようではないか。
同じ日本国とはいえ、県を越えるどころか地方まで越えてしまうとなんだか外国に来たような気分…っていうのは、それとなく初日に触れていた。…はず。
1時間で身なりを整え、8時に行動を開始した。
私の頭のなかは「お土産」のことでいっぱいだった。まだ赴任して間もない…というか、5日しか経っていないのに気が早い。早すぎる。
それでも帰った時のことを思い(決して嫌気がさしていたとかではない。このころは)観光地とアピールせんばかりに軒を連ねた土産屋に片っ端から出入りしていた。
もちろん今日お土産を買うとか、決めるとかそんな話ではない。下見に来ただけだ。
観光地の土産は種類が多いからね…念入りに調査しておかねば!なんて顔しながら土産屋を出入りするわけだ。
当然、店主はそんな事情なんて知るわけない。ある意味でさびれているこの町では、客が来る=付近で宿泊する観光客という思考だ。仕事の時間だと言わんばかりに色めきたつ。
そんな店主たちに申し訳なさそうに事情を説明して、じっくり商品を見させてもらった。何か買いたかったけど、お土産として買うわけにはいかない。
自分用に適当なお菓子を買って義理を通し、今度はパン屋に向かった。
職場では朝昼夕と食事を用意してくれる。これはリゾートバイト先にもよるけど、私は三食用意してくれるところを選んだ。食事のことを考えずに済むのは何よりメリットだと感じたからだ。
自炊しようと思えばできるし、外食で賄うよりコストも低い。けれども、自炊する労力は、とりわけリゾートバイトだと大きな負担になる。
一言で済ませてしまえば慣れぬ環境だし、そうでなくとも三食用意してくれることで献立を考える時間や食品調達の時間をゼロにできる。
特にリゾートバイトは時間に追われるバイトなので(観光やらなにやら…お金稼ぎだけがすべてじゃないからね!)、時間を他に回せるというのは大きいメリットだ。
少し話が脱線してしまったが、この頃、食事が足りなかった。
本来なら食堂で食事ができるのだが、配置転換などでちょうど調理師が不在の時期。
食事は近くの弁当屋で手配してもらうのだが、何分量が少ない。
そこで私はパンで腹を満たそうとしたわけだ。キッチンないから自炊できないし。
ちなみにこのパン屋、私が期間を満了するまでお気に入りのパン屋となる。
パン屋で適当に買い物を終えたのち、イオンへと向かう。派遣前にイオンが近くにあると聞いて安心した。だいたい必要なものは揃うから。
だいたいリゾートバイト先って観光地でド田舎だったりするから店が少ないんだよなぁ…
それでも電車にのって10分の隣町まで行かなければならないのだけれど…イオンで当面必要な生活品(だいたいジュースやらお菓子)を買って帰るころには日も暮れていた。
有意義な休みになったんじゃないかなぁ…