飛び込め!リゾートバイト!

リゾートバイト。それは誰もが憧れ、でもどこか踏み出せない知る人ぞ知るバイト。そんなリゾートバイトにスキル無し!コミュ力普通!意欲MAX!で飛び込んだ平凡フリーターの体験記。

リゾートバイト体験記準備編『稼げる!出会える!楽しみ!』

 

めっちゃお金ほしい!

 そもそも私がリゾートバイトをしようと思い立ったのはちょっとした気まぐれと好奇心からだ。そこにお金欲しさもあって、『二か月で50万も夢じゃない!』なんてキャッチフレーズを目にしたなら、すぐ行動しないわけがない。二か月で50万。めっちゃ稼げるやん!!って笑いながら職を探していた。出会い?期待していなかったといえば嘘になる。

 

 最近でも見かけるが、当時も大手求人サイトにリゾートバイト派遣会社の求人は載っていたため、コンタクトを取るのに苦労することはなかった。ちなみにリゾートバイト派遣会社の多くは登録だけなら簡単にできる。興味のある方は実際に登録してみてはいかがだろうか。また、『リゾートバイト』と検索をかけるだけでも派遣会社のページは見つかる。私はその中でも三社で登録をした。

 

1 アプリリゾート

hataraku.com

2 リゾバ.COM(ヒューマニック)

www.rizoba.com

3 アルファリゾート

www.a-resort.jp

 

 リゾートバイト派遣会社はこの3社が大手と考えて間違いない。求職にあたり、1のアプリリゾートと2のリゾバ.COMについては電話、メールにて直接営業とやりとりをすることになったが、特に違和感を感じることはなかった。

 

 さて、実際にリゾートバイトをしてみたいと考えている人は実際の対応について詳しく知りたいのではないかと思う。次は登録から電話、メールでのやり取りまでについて書きたい。

 

 

 

とりあえず登録は3社以上しておこう

 3社で登録を済ませたあと、2社からは間を置かずメールが来た。どちらも内容は似ていて、「具体的なお話をしたいから電話面接の日取りを」か、「どういった業種で働きたいか」といったものだ。ちなみに最初の登録は簡単なものだが、実際に働くとなると個人情報(身分証明署の添付も含む)の提供や履歴書(紙の履歴書ではなく、フォームに入力するもの)など、意外に手続きは多い。また、多くの派遣会社では顔写真の提供も求めているので顔の準備をしておくといいかもしれない。(まぁ映りはあんまり関係ないんだけどね)

 

 この2社がアプリリゾートとリゾバ.COMなのだが、残るアルファリゾートからは特別コンタクトがあったわけではなかった。他社とあまり変わらない手続きをした後はひたすらに求人情報が送られてくるだけだ。割とこちら任せな会社ではある。一方で残る2社はよく言えば丁寧、人によってはしつこく感じるだろう。例えば、実際に働くことはできないが求人情報を見たくて登録をした人にとっては少し辛いかもしれない。派遣会社の営業は基本的に人材を求め、派遣することで仕事が成り立っている。働くつもりで登録したと思い、やや前のめりに求人を紹介してくる。押しに弱い人はこのまま飲まれ、Yesを続けた結果よくわからん田舎で働いてましたなんてことになるかもしれない。(かなり極端な話であることを付け加えておく。当然派遣会社の営業も悪人ではないので悪意のある派遣は決してしない)もちろん営業と一言にいってもいろんな人がいるし、利用者側にも相性というものがあるのだが、登録したのならば派遣会社は「派遣する」つもりでいることを覚悟しておこう。

 

 2社とやり取りをして、結局私はアプリリゾートにお世話になることにした。正直に言えばこの2社に大きな差などなく、差があったのは担当してくれた営業だろうか。しかしこれも大きく見れば個人の相性によるものなので、深くは言及しないことにする。一言だけ付言するならば、アプリリゾートの担当営業はこちらの希望をそれとなく聞き、提案することに非常に長けていた。こういった差は個人の好みや性格によって感じ方が変わるため、可能なら3~4社で登録するのがいいだろう。ただ登録すればするほど、お断りの連絡もたくさん入れなければならないので注意しよう。(いれないと延々と求人情報が送られてくる。こちらとしても誠意ある対応を心掛けたい)

 

 また、派遣会社によって得意とする求人も異なる。3のアルファリゾートは残念ながら検討段階で外れてしまったが、他社と比較しても目立って高収入の案件であった。他2社が1000円から1200円のところを1300円といった具合である。賃金以外にも、業種や強みとする地域、サポート体制などを吟味するためにも複数社での登録を強くおすすめしたい。

 

 

 

え~!全部大丈夫っすね!

 かくしてアプリリゾートから送られてきた求人に目を通し、これ!といったものを選んだ私。そのまま担当営業に電話をかけ、具体的な話をすることになる。なお、派遣までの電話連絡は複数回に及んだ。アプリリゾートは全国に支社があるのだが、もっとも現場に近い支社が派遣担当となる。一方で登録の際は自分の居住地にもっとも近い支社が担当することとなるため、電話相手が変わることがある。不安な登録の際に可愛い、イケメンで頼れる営業だった人とお話できなくなって少し寂しい思いをするだろう。しかし安心して良い。ちゃんと伝達はいってるし、新担当もだいたいの場合頼れる。頼れた。

 

 現場の具体的な説明はわかりやすかった。賃金の話、寮費、光熱費、立地、近隣施設や現場へのアクセス方法、交通費や過去の事例。丁寧すぎるし、情報量が多かったので私は「大丈夫です」を連呼していた。これからリゾートバイトをしようという諸君。決して把握することを恐れてはならない。私は担当営業の丁寧な説明に感謝することになった。

 

 リゾートバイトの現場は、多くの人にとっては想像しづらい環境にある。業種が一般的だったとしても、環境は決して一般的とは言えないからだ。この時、担当営業が説明する内容を理解し、疑問があるなら必ず確認を取る必要がある。例えば、「近隣にスーパーはあると聞いてはいたが、実際行ってみると徒歩で15分の場所でした」や、「過去の実績について詳しく聞かなかったが、現場に行くと人間関係が劣悪だった」など。実際に働いてみるとこういった小さな違いを負担に感じ、任期途中で帰路についたり、いらぬ苦労をすることになる。自分のために、必ず現地のリサーチは徹底することをおすすめする。私は適当な人間だが、担当営業の説明「寮は結構汚い」や「周辺施設は4駅先にイオンあるけど、電車めっちゃ少ないよ」とか「WiFiはあるけど条件あるよ」などの丁寧な説明のおかげで現場を想像することができた。

 

 

 

南紀か…どこに行こう!

 場所が決まって、話が定まったらあとは準備に時間を費やすことになる。現地へのアクセス手段や必要な荷物を準備したあとは旅行気分だ。行ったことのない土地に思いを馳せながら、観光名所や特産物、お土産を調べていた。

 

 まだ見ぬ出会いと経験にわくわくしていた私であった。