リゾートバイト体験記18日目
5時30分起床。
名目上、私はまだ研修扱いであり、遅番勤務についてもその業務のほとんどがまだ未熟。研修状態であった。もちろんぽちぽちと教わってはいるのだが。
出勤して早々、Oさんからの怒りを身に受けることになる。
これやってない、あれやってない。矢継ぎ早に指摘した後に、演技染みた態度で「あ、そうだった。まだ研修だったね?」なんて思い出す。
そんなわかりやすい嫌味を表情を変えることなくやり過ごそうとするも、彼女の話はまだ終わらない。
一緒に組んだ先輩スタッフたちが教えてないからだ、と矛先を先輩スタッフのほうに向けた。
Oさんは私と歳が同じなのは以前にも話しただろう。先輩スタッフはもちろん年上だ。職場において年上年下より役職が重視されるのは承知だし、そうあるべきだと思う。
だが怒られる原因にいまいち納得のいかない私は理不尽さを感じてならなかった。
先輩スタッフであるSさんはOさんからの攻撃をなんとも言えない表情でただ黙って聞いている。
自分のせいで怒られている。そう思うと余計に、自分が怒られる以上に辛いものがあった。
こうしてOさんが怒ったりすることからか、SさんはOさんのことをよく思っていない。
どころか、話せば泉のように不満が湧き出てきていた。
他人に迷惑をかけない、不満を与えないためにも私はより一層、業務習得への熱意を燃やすこととなる。
この日、Oさんと遅番をこなし、彼女から非常に厳しい指導をいただいた。