飛び込め!リゾートバイト!

リゾートバイト。それは誰もが憧れ、でもどこか踏み出せない知る人ぞ知るバイト。そんなリゾートバイトにスキル無し!コミュ力普通!意欲MAX!で飛び込んだ平凡フリーターの体験記。

リゾートバイト体験記15日目

5時45分起床。

 

昨日から、いやかねてよりP君から頼まれていたモーニングコール。

同じ階の2つ隣の部屋で安眠する彼を6時にたたき起こす。

 

少し寝起きが悪そうな彼だが、案外早く返事が来た。

そのまま私は朝食を済ませ、今日という休日をどう過ごすか考えることにした。

 

本来の予定ではまた山へ向かうつもりだったのだが、あいにく雨天。

結局早起きした甲斐もなく、8時ごろまで自室でゆっくり過ごすことにした。

 

…結局そのまま昼寝をすることになり、私の休日はこのまま終わるかに思えた。

ただ、ほんの気まぐれで外へ向かった際、Hさんが船頭をしていた。

 

Hさんは仕事が終わった後、近くのスーパーへ行こうと言い出した。

寮にキッチンがないし、近くに大規模なスーパーもないから、気遣ってくれての提案なのだろう。

 

もちろん丁寧にお礼をいってお願いし、Hさんの終業後17時頃に車に乗ってスーパーへ向かう。スーパーでは思ったほど買い物はしなかったのだが、その足でHさんがおすすめする温泉に連れて行ってくれた。

 

だいぶ山深く、かなりきれいな温泉だった。高名な温泉地なのは容易に想像できる。

行きと帰りの道中で怖い話をしたり、職場の人間関係の話をしたりした。

 

怖い話とあわせて、職場の人間関係もなかなかに薄暗い話だった。

そんな話とは裏腹に、温泉の湯はなめらかで透き通り、私に極上の癒しを与えてくれたのだった。