リゾートバイト体験記8日目
少しずつ、だけど確実に身についている
6時10分起床。実は昨晩、腑抜けた身体を鍛えるために少し筋トレをした。
そんなこと急にしたもんだから、当然体の節々が痛むのだが…
昨日は精算という、午前業務で一番重要で大部分を占める作業を教わった。当然、今日もその流れで私はフロントのレジに立つのだが…
そもそも精算業務というのはさして難しいことではない。働く現場にもよるのだろうけど、だいたい派遣に金銭が絡むことを多くは要求しないだろう。リスクあるし。
当然、ここもレジ精算とは別に元締めのような精算担当者がいる。したがって私たちの仕事は書類通りの金額をいただき、お客様の希望の決済方法で決済することだ。
あとは内訳の説明だったりだとか、そこらへんはおもてなし心のサービスとなる。
だから余裕しゃくしゃくで仕事は進むし、仕事がある分時間の進みも早く感じる。
午前業務が終わるころに新たにレジ閉めやその他の業務を教えてもらったが、ここらへんもまぁ問題ないだろう。
赴任する前に感じていた不安の一つ、仕事の不透明さは解消されつつあった。リゾートバイトといっても、もっと言ってしまえばどんな業種だったとしても。働くという共通点がある限りはこれまでのバイトと雰囲気が大きく変わることはない。
もし、リゾートバイトでそういった仕事に対する不安や不透明さを気にしている人がいるのなら、自信をもって安心してほしいと伝えたいところだ。バイト経験はあった方がいいけども。
午後の案内業務も慣れからお客様の前でもすらすらと自分の話ができるようになる。コミュ力低いのどこへやら。
少しえせ科学というか、私の口から話すときな臭く聞こえてしまう話をしてしまうが…
脳の働きや、体の働き、人との関わり方というのは自分のメンタルが大きく影響するものだと思う。
というのも、不安でビクビクしていては脳の思考リソースはそれで占められてしまうし、体もこわばる。コミュニケーションもそうだ。
不安で一杯だとマイナスな話題が出てきやすいし、気負えば気負うほど空回りしてしまう。人とのコミュニケーションは相手あってのものだから、自分ばかり気負っても仕方ない。
特に多くのお客様とコミュニケーションを取っていくなかで、強く印象に抱いたのは適切な言い回しや、話題選び、テンションだ。一言に空気感といってもいいかもしれない。
空気を読むというのは、こういうことなんだなぁ~なんて。
少しおどけてもよさそうなお客様、まじめに真摯に冗談抜きで堅い印象で接したほうがいいお客様。そういうのが次第に見えてくる。
普段のコミュニケーションでは自分というものを持っていないと主張のない会話のし甲斐のない人間になってしまうが、サービス業でのコミュニケーションはお客様に合わせたほうがうまくいく。
…いや、決してこの体験記をハウツーにしたいわけではないのだが、自分のコミュニケーション能力の低さと環境を分析してみるとこんな感じになる。
あえて、失礼を承知の上で読者の方に偉そうなことを言わせてもらえば、鼻の低い自信家になれ!と言いたい。
午後は少し残業をして仕事を終えた頃、船の人が話しかけてきた。2日目だか3日目だかに少し会話をしたような…船の人のなかでも一番若いお兄さんだ。Hさんと呼ぶ。
Hさんは私にゲームしたりするの?と聞いてきた。私はここに赴任する際、暇つぶしのためにゲームを持参してきていた。します。と答える。
今日仕事終わったらモンハンしようぜ!と返ってきた。
無論二つ返事ではいと答え、夜をモンハンで遊びながら過ごすのであった。
これからしばらくの間、Hさんと私は毎晩モンハンをし、仕事でもプライベートでも仲良くなっていくのである。